先日 Azure Virtual Desktop (AVD) 用の Windows 11 イメージが Azure Marketplace で公開されたので、早速日本語言語設定のイメージを準備する手順を確かめました。
AVD 用 Windows 11 イメージの展開
Azure Marketplace で「Windows 11」と検索します。[Windows 11 Preview] というイメージがあるので、[プラン] のプルダウンから [Windows 11 Enterprise multi-session (Preview)]を選択して VM を作成します。

VM の作成が終わったら、RDP 接続ができるようにネットワークの設定などを整えます。

Windows Firewall 設定
Windows Update を適用するために次のコマンドを PowerShell で実行してネットワーク設定を行います。
netsh advfirewall firewall add rule name="Windows Remote Management (HTTP-In)" dir=in action=allow service=any enable=yes profile=any localport=5985 protocol=tcp Enable-PSRemoting -Force

グループポリシーの無効化
特定のアプリケーションが更新されていると一般化の際に邪魔になるため、ローカル ポリシー エディターでいくつかの設定を変更しておきます。「gpedit.msc」 を起動します。

次のポリシーを変更します。
ポリシー | 設定値 |
Computer Configuration\Administrative Templates\Windows Components\Cloud content\Turn off Microsoft Consumer Experiences | 有効 |
Computer Configuration\Administrative Templates\Windows Components\Store\Turn off Automatic Download and Install of updates | 有効 |
Computer Configuration\Administrative Templates\Windows Components\Store\Turn off the offer to update to the latest version of Windows | 有効 |



ポリシーを変更したらコマンドプロンプトで次のコマンドを実行し、ポリシーを適用します。
gpupdate /force
Windows Update の適用
この段階で Windows Update を適用し、システムを最新の状態にします。必要に応じて再起動を実行しておきます。

日本語言語パックのインストール
今バージョンでは画面中央下部に配置されたスタートメニューから、[Settings] を開きます。

[Settings] にて、[Time & language]>[Language & region] をクリックします。

[Add a language] をクリックします。

検索バーで「Japanese」と入力し、一覧に表示された「日本語」を選択して [Next] をクリックします。

[Optional language features] でインストールする項目を選択し、[Set my Windows display language] も選択します。選択したら [Install]をクリックします。

インストールが完了するまでしばらく待機します。

インストールが完了するとサインアウトを促されるので、[Sign out]をクリックします。

再び接続すると一部メニューが日本語になっていることが確認できます。

システム言語の日本語化
スタートメニューから [設定] を開きます。

[Windows Update] で再度システムを最新の状態にしておきます。

[時計と言語]>[日付と時刻]を開き、[タイムゾーン] で [(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京] を選択します。

[時計と言語]>[言語と地域]を開き、[日本語]のメニューから [言語のオプション] をクリックします。

[キーボード レイアウト] の [レイアウトを変更する]をクリックします。

[ハードウェア キーボード レイアウトの変更]にて、キーボードレイアウトを変更する場合はプルダウンから選択し、再起動します。Windows 11 ではリモートデスクトップで接続しているキーボードを識別してくれるようです。

[時計と言語]>[言語と地域]で [地域]>[国または地域] で [日本] を選択します。

[関連設定]>[管理用の言語の設定]を開きます。

[地域] にて、[設定のコピー] をクリックします。

[ようこそ画面とシステム アカウント] と [新しいユーザー アカウント]にチェックを入れて [OK]をクリックします。

[表示言語の変更]で再起動を促されますが、[後日] をクリックします。再起動した場合は、再接続後に再度 [関連設定]>[管理用の言語の設定]を開きます。
再び [地域]にて、[システム ロケールの変更] をクリックします。

[地域の設定]にて、[現在のシステム ロケール] で [日本語 (日本)] を選択して [OK]をクリックします。

[システム ロケール変更]にて、再起動を促されるので [今すぐ再起動] をクリックします。

再びリモートデスクトップ接続するとき、サインイン中のシステムメッセージも日本語となっていることが確認できます。
ストアアプリの日本語化
このままだと一部のストアアプリが英語表記のままなので、こちらも日本語に変更します。
スタートメニューから [Microsoft Store] を開きます。

右上のメニューから [ダウンロードと更新] をクリックします。

更新を取得したら [すべて更新] をクリックし、すべてのアプリが更新されるのを待ちます。

更新が完了すると、ストアアプリが日本語化されたことを確認できます。

Windows の一般化とイメージ化
次のコマンドを実行して、Sysprep でイメージを一般化します。一般化が正常に終了すると、シャットダウン状態となるため、リモートデスクトップが切断されます。
C:\Windows\System32\Sysprep\Sysprep.exe /shutdown /oobe /generalize
一般化が完了したら Azure ポータルから VM をイメージリソースに変換します。単一のマネージドイメージリソースか共有イメージギャラリーに登録します。
Azure で管理対象イメージを作成する – Azure Virtual Machines | Microsoft Docs
イメージからの作成
作成したイメージから VM を作成し、日本語化した Windows 11 VM が作成できたことを確認します。

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