JUNOSでの負荷分散
- 2019.05.12
- ネットワーク
- 非プロトコル依存ルーティング

JUNOSでの負荷分散
ルーティングテーブルはある宛先に対して一つの経路情報を登録します.しかし,複数のインタフェースから同じコスト(イコールコスト)の経路情報を受け取ることがあります.
複数のイコールコストの経路情報を持つ場合,ルーターは決められたアルゴリズムに従って,それらの複数の経路にパケットをロードバランスさせることができます.
JUNOSでは最大16本のロードバランス回線をサポートします.ロードバランスの方式には2種類あり,デフォルトでは宛先プレフィックスごとにパケットを負荷分散します.per-packet
オプションを指定することでパケットごとにロードバランスさせることが可能です.
パケットごとのロードバランスではフローと呼ばれる単位でトラフィックが識別されます.フローは送信元IPアドレス,宛先IPアドレス,プロトコルなどをハッシュして決定されます.同一のフローであれば選択される経路(ネクストホップ)は必ず同じになります.
以下ではLOADBALANCEという名前のポリシーを作成し,ロードバランスを実行するように設定します.
set policy-options policy-statement LOADBALANCE from route-filter 192.168.1.0/24 exact set policy-options policy-statement LOADBALANCE then load-balance per-packet
作成したポリシーをフォワーディングテーブルに適用します.
set routing-options forwarding-table export LOADBALANCE
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