STPの設定方法

目次
STPの動作設定
RSTPの無効化
工場出荷状態のJUNOSでは,全てのポートでRSTPが動作しています.STPを動作させる場合はRSTPの設定を無効化する必要があります.
delete protocols rstp
あるいはインタフェース単位で無効化することも可能です.
delete protocols rstp interface [INTREFACE]
STPの有効化
STPを有効化します.
set protocols stp
インタフェース単位でのSTP有効化も可能です.
set protocols stp interface [INTREFACE]
プライオリティ
デフォルトでは32768が設定されています.プライオリティは小さな値が優先され,0~61440の間で4096の倍数である必要があります.
set protocols stp bridge-priority [PRIORITY]
エッジポート
エッジポートはエンドユーザ等が接続するスイッチのポートに対して設定します.エッジポートによりPCの接続後に50秒間の通信待ち時間を回避することができます.エッジポートに設定されたポートはフォワーディング状態から開始します.この設定を使用する場合はループ障害に注意する必要があります.
set protocols stp interface [INTREFACE] edge
Forward Delay
Forward Delayはデフォルトでは15秒に設定されています.設定可能な値の範囲は4~30秒です.
set protocols stp forward-delay [SECONDS]
MAX age
デフフォルトでは20秒に設定されています.設定可能な値の範囲は6~30秒です.
set protocols stp max-age [SECONDS]
BPDU送出間隔
デフォルトでは2秒に設定されています.設定可能な値の範囲は1~10秒です.
set protocols stp hello-time [SECONDS]
ポートコスト
ポートコストはインタフェースの速度により決定されるが,明示的に設定することも可能です.
set protocols stp interface [INTREFACE] cost [COST]
ルートポート禁止
インタフェースがよりルートポートにふさわしいBPDUを受け取っても,そのポートがルートポートへ昇格することを禁止することがでます.もしそのようなBPDUを受け取った場合,設定したポートはBlocking状態になります.
set protocols stp interface [INTREFACE] no-root-port
STPの状態確認
以下のコマンドでSTPの設定を確認できます.
show spanning-tree bridge show spanning-tree interface
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